KEIO
LEADERSHIP
CENTER

MENU

5月8日(月) 第5回交渉学「リーダーシップとコーチング」 ~三田キャンパス

本日の講義の流れ

▼田村先生・杉田先生 ― コーチングの方法論(リーダーシップ基礎力の1つである「傾聴力」)

履修生の学び ~講義後に提出される振り返りシートより抜粋

● 法学部法律学科3年生

今回の講義を受けてコーチングについて深く学ぶことができた。中でも最も心に残ったことはコーチングのあり方についてである。私は、人と話すときに相手への共感力を強く持って話す癖がある。それが相手にとっても良いのではと思い込んでいた節もある。そのために、相手の話している内容について、それに強く頷いたり、肯定したりすることが多い。しかし、コーチングという面から見ると、それは必ずしも相手のためにはなっていないということに気づいた。
先生が今回、「コーチングにおいて盛り上がるということは必要ない、相手にとって『痛い』質問をし、そこからの長い沈黙という時間が1番大切だ」と仰っていた。確かにその通りだと感じた。私が実際「自分の直したい所」のコーチングを受けて、その中で「痛い」質問をされた時に、自分の中に眠っていた答えが見つかりそうな気がした。だからこそ、クライアントにもそのような「痛い」質問ができるように、よく相手のことを観察し、言葉を傾聴することが大切であり、その能力を身につけていきたいと感じた。

● 経済学部3年生

今回の講義に参加して印象に残っている体験が2つある。
1つ目は、「自分が今最も興味あることを1分間相手に話し続けるが無視され、その後の3分間はひたすら頷いてもらう」ワークをしたことである。最初に無視されていた時は、予め意図的にそうしているとわかっていても、やはり「なんでこんなに熱意を持って話しているのに聞いてくれないんだろう」、「少しくらい反応してくれてもいいのに」などとネガティブな気持ちになった。逆に、その後の3分間ひたすら頷いてもらった時は、「今度はあの話をしよう」、「どんな話題だったらもっと笑顔で頷いてもらえるか」などポジティブな気持ちで話すことができた。日常生活でなんとなく行っている「傾聴」がいかに重要か、ということについて気づくことができた。
2つ目は、「理想の社会人生活」のペアワークである。まだ就活を始めたばかりだから何も話すことができない、と最初は絶望していた。しかし、相手が様々な質問を投げかけてくれたことで、多くのことを話せた。傾聴と同様に「問いかけ」のスキルもとても重要だと身をもって学ぶことができた。