本日の講義の流れ
▼文明塾卒業生太田バークレイ結斐さん、高島雄貴さん、古山彰さん、田村先生、杉田先生 ― (演習)マイストーリー構築のための対談
先日の「福澤文明塾特別セッション」にもご参加いただいた太田バークレイ結斐さん、高島雄貴さん、そして田村先生、社会人TAの古山さんにご登壇いただき、皆さんのマイストーリーについて対談が行われました。
杉田先生から、また学生から投げかけられた質問にそれぞれ丁寧に回答してくださいました。授業が終わった後も、ご登壇者の方々の元へ行き、熱心に質問している受講生の姿がありました。今学期を通じて、自分のミッションについて考えていきます。
履修生の学び ~講義後に提出される振り返りシートより抜粋
● 商学部2年生
今日の授業で一番印象に残ったのは、「失敗のない人生なんてない」「失敗の幅も含めて人生設計をすれば、成功の幅も広がる」という言葉だ。自分自身、周りに支えられながらここまで生きてきたこともあり、大きな失敗もなかった気がしているので、これから大きな挫折や失敗が待ち受けているのではないかと思うことがある。様々な選択の瞬間の中で、失敗する未来を重く考えてしまうことがあるので、今日聞いた中で、失敗も含めて人生だという捉え方をしながら生きていくのもアリだなと感じた。PDCAにとらわれすぎだという話があったが、逆に今まで、自分は計画するよりも目の前のことに真摯に取り組むことで何か見えてくるものがあると思って今を積み重ねてきたので、あながちそれは間違いではなかったのかもしれない、と思えたことも今日の収穫だった。どれだけ自分に人間的な魅力を身につけられるか、全く自信はないが、周りの人のことをいつもよりよく見ることからはじめてみたい。
● 法学部法律学科1年生
今日の講義では、文明塾のOB、OGの方々のお話を聞いて、将来のことや、人生について思考を深めることができた。目標→現在という流れの中で、常に逆算して努力を重ねるハードアプローチ的な社会に生きづらさを感じていた私にとって、目の前のことにとりあえず一生懸命に取り組むことに価値を見出すソフトアプローチ的存在のロールモデルのお話を聞くことができ、少し肩の荷が軽くなったように感じた。
しかし一方で、成功を収めた先輩方に共通して言えることは、自分自身で考え行動している点だと感じた。たとえ、現在のキャリアが学生時代に思い描いていたものと違ったとしても、その時々で最大限考え抜き、多くの選択において確立した個を中心に持つように感じた。
授業の終わりに田村先生が「人生は自己との闘いである」という言葉を送ってくださった。まさに今の自分に足りていない点は自己との対話であるように感じたため、相対的努力ももちろん大切ではあるものの、絶対的努力で自分自身を更新していくことの重要さも改めて実感することができた。
● 商学部2年生
私は今日の講義を聞いて、大学生活の過ごし方を変えなければならないと感じた。私が属しているサークルはOB、OGと関われる機会や、社会人と関わる機会が他のサークルに比べれば多い方だと思う。それなのにその機会を無駄にしてあまり交流できていない。私はまだ将来の明確なビジョンが定まっていない状況にある。それは、この様な機会を逃し社会と関わる機会が少ないからだと田村先生のお話を聞いて感じた。自分が自分らしさを出して働けるような職種がどのようなものなのかを理解するために自分からそのような場に足を運び、積極的にコミュニケーションをとることで社会の情報を仕入れていきたい。また「幸せ」についての話に興味を持った。今私は幸せに過ごしているつもりだった。しかし、皆さんの話を聞いて、狭い世界のちっぽけな幸せだと感じた。本当にやりたいことのために必要なスキルを持つことで幸せが得られるのだと感じた。
● 看護医療学部2年生
私が今回の講義で特に印象に残ったのは、高島さんの「No.1からonly 1へ」という言葉だ。私も学生時代の高島さんと似ている部分があり、高校生の時は定期テストなどで常にトップを目指して勉強していた。しかし、定期テストというのは受験のテストと異なって範囲が限られており、先生の授業を復習すれば誰でも高得点が狙えるものだということに気づき、自分にしかできないものを身につけたいと思い始めた。もちろん、定期テストという目標に向かって誰よりも努力できたというのも私の能力だと考えられるが、もっとonly 1 の自分になりたいと思った。そのためには、田村先生のおっしゃっていたように、色々な人の話を聞いて刺激を受け、失敗を恐れずに自分を見つめ直していくことで見つかるのではないかと考えた。大学の講義以外でも、SFCには事業を立ち上げようとしているサークルの先輩など、面白い活動をしている人が多くいる。「自分から動かないと始まらない」ということを今回の講義で改めて実感したため、積極的に話を聞きにいこうと思った。
● 法学部法律学科1年生
今回は社会で活躍されている方々の生の声を聞けたということもあり学ぶことが多くあった。特に太田さんは、私と同じ学校出身で、高校生までは私とほとんど変わらない生活を送っていたのだと思うととても親近感が湧いた。太田さんの学生時代は「女の子だから○○しちゃいけない」、「女の子だからこうでなくてはいけない」と言うことに違和感を覚えたとおっしゃっていたが、私はあまり感じたことがないので、良い方向に大学が変わっていっているのだと思った。そうした偏見のあった時代にもかかわらず、自分のやりたいことに突き進んでいった太田さんは本当に強い女性なのだと感じた。
また、今回の講義で田村先生が最後におっしゃった「自分の敵は自分自身」という言葉がまさに私が最近思っていたことであったので印象的である。私は何かをやろうとしても結局楽な方に流れてしまってなんでも中途半端に終わってしまう節があるので、自分という最大の敵に打ち勝っていかなくてはならないと思った。