本日の講義の流れ
▼田村先生 ― (講義)オリエンテーション、リーダーシップとは
▼杉田先生 ― (講義・演習)リーダーとリーダーシップの違い、オーセンティック・リーダーシップとは
田村先生から、交渉学を含めたリーダーシップを学ぶ意義や、リーダーシップ基礎力の4要素(傾聴力、対話力、交渉力、説得力)などについて説明が行われました。
また、本クラスが目指すロジカルなコミュニケーション能力を育成する第一歩として、近くに座った学生同士6人1組で自己紹介セッションを行いました。どの班も盛り上がっていましたが、互いの趣味・活動を掘り下げるにあたって、傾聴力の大切さを学んだようでした。杉田先生からは、リーダーとリーダーシップとの違いや、オーセンティック・リーダーシップとは何かについて、演習を挟みながらご講義いただきました。また、自己診断シートを用いて現在の自身のリーダーシップ力を分析するセッションでは、それぞれが強み、弱みを言語化し共有できている様子が見てとれました。
履修生の学び 〜講義後に提出される振り返りシートより抜粋
●法学部法律学科3年生
今日の講義では、現代の社会にて必要な力、スキルとは何なのか具体的なことを学んだ。また、グループでのディスカッションを通して、さまざまな人のWILLを聞くことができた。自分なりのWILLはあったものの、抽象的であまり詳しく説明はできなかったため、他のグループメンバーが行ったような、具体的なWILLを設定してみようと思う。
また、自分のリーダーシップに、どこが不足しているのか、どこが得意な点なのかを知れたのは大きかった。行動(対人力)が足りなかったため、部活動などを通して発揮できる場面をどんどん見つけて、リーダーシップ力をつけたい。
●商学部3年生
日吉での「リーダーシップ基礎」を秋に履修し、非常に勉強になる時間だったので、その上位科目である本講義も履修することにした。「リーダーシップ基礎」のオリエンテーションとの重複もあったが、講義で記憶に残った2点は、以下のとおりである。
1点目は、自分は行動力はあるが、分析力などPDCAのCに当たる部分に弱みがあることに気づくことができた。一見、16パーソナリティのようだが、オーセンティック・リーダーシップを実行するにあたっても重要になる指針ということで非常に勉強になった。同時にグループメンバーでも全員、得意不得意が異なっており、これほど人の得意不得意は顕著に分かれるものなのだと驚いた。
2点目は、現代の若者がリーダーシップを発揮できていないのではなく、より高次に当たるオーセンティック・リーダーシップが求められる世界になってきているという杉田先生の考察も非常に印象深かった。
●法学部法律学科4年生
リーダーシップを取るうえで、自らの能力を自己評価した際に、ハッとさせられた。私は現在、アルバイトで難しい立場にあり、自分より年齢が上の方に指示をしなければいけない場面が多々ある。どのようにすれば気持ちよく伝わるか、効率的に仕事ができるのか。しかし、伝えることが億劫になり、「自分で仕事を進めればよいか」となりがちだ。実際、自己評価では志向の部分が高く、行動に課題があると出た。リーダーシップを取らなればならないという漠然とした気持ちからアルバイトが不安になっていた毎日だが、行動の中でも「指示」、「提案」する力を伸ばしていくことで意思を伝えながら、良い職場にできるのではないかと考えられるようになった。リーダーシップの発揮の仕方を意識することで力が伸びるとおっしゃっていたので、この部分の改善を念頭にアルバイトに取り組みたいと考えている。自らのWillを言葉にできるように考えながら、リーダーシップを磨いていきたい。