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12月3日(火) 第8回リーダーシップ基礎「対話力③:SPICE」

本日の講義の流れ

▼田村先生 ― (講義)対話の5ステップアプローチ
▼社会人TA古山さん ― (演習)SPICEアプローチの実践
前半は田村先生より、対話力におけるSPICEという五つのアプローチについて講義がありました。対話において拡散と収束を行うことでより良い対話・結果に繋げていくことができることを学びました。
後半は、SPICEアプローチを実践する場として、グループで創造的な課題に取り組みました。前提条件や問題の裁量権が大きかった分、議論をまとめていくことに苦戦している様子もありましたが、やりがいをもって取り組めたようです。

履修生の学び ~講義後に提出される振り返りシートより抜粋

◯商学部2年
今回の授業において、本当に共感したのが思いつきの打ち手だけで決断してはいけないという話である。実際に自分がこれをやっていた当事者であるので本当に強く必要だと感じる。自分の場合は会議中に思いつきで発言してしまったが故に無闇に会議の時間を引き延ばしてしまった。その事件を期にそのようなことは控えていたが、ミッションをどのように検討するべきなのかはずっと悩んでいた。今回SPICEという有益なフレームワークを学ぶことができたので実際に用いていきたい。自分は特にSPが足りていないと実感しているので、それぞれについてさらに詳細に考えられるように自己研究をしていきたい。特に自分にとって問題であると思った点は、発言のない意見まで読み取るという視点である。発言がないとなるとテレパシーのようなもののように思われるが、実際は常日頃の言動に注意して観察して考察することが必要なのだなということだと私は思った。実行は難しいだろうが、少しでも心がけて活動をしていきたい。

◯経済学部2年
今日の授業で印象に残ったことは「会議では利害関係者のことを考える必要がある」ということだ。普段会議をする際は、どうしても自分たちの意見に偏りがちになってしまう。しかしこれからは利害関係を書き出し、全員の意見は反映できなくとも、多様な視点に立つことを忘れずにアイデアを​出したい。また、自分の中でたくさん意見があるトピックでも、仲間の意見を傾聴する力が足りていなかったと気付かされた。自分の考えが正しいと思い込み、それを仲間に納得してもらおうとしてしまうことを、つい普段の会議でもしてしまう。しかし、それでは自分だけの偏ったアイデアしか形成することができず、チーム全体にマイナスの影響を与えてしまうことがわかった。今後は自分のアイデアを押し付けることを我慢し、まずは聞いたり傾聴をしたりして、実りあるディスカッションができるようにしたい。そしてその上で、SPICEを駆使していきたい。

◯法学部法律学科1年
対話における、拡散と収束という概念について理解できた。組織または個人と対話をする上で、自分が意識していたことに対して名前がついてることに驚いた。私は、基本話し合い・対話においては相手の立場に立って考えるようにしたり、トピックに関してどういった見方があるのかなど、対話のトピックに関して多角的な視点を持つように心がけていた(「拡散」)。一方、「収束」の、出てきた意見に優先順位をつけて選択するという行為はあまり考えていなかった。確かに、対話などにおいては出た意見に対して多数決などで決めることはあるが、自分の中ではそこで優先順位をつけているという意識はなく、出ている意見の中でシチュエーションに一番合っている意見を決めているというだけの意識でした。対話について、Factor的な部分をもっと知っていきたいと思った。