2024年度秋学期、日吉キャンパスで実施した「リーダーシップ基礎」が終了しました。
受講生に対して、最終回の振り返りシートに、今学期を振り返っての感想の提出を任意で求めました。
本記事では、その一部をご紹介します。
受講生による本授業に対する感想
◯経済学部2年
今学期リーダーシップ基礎を履修したのは、とても良い選択だったと感じる。他の授業では、隣に座った子がどんなバックグラウンドを持っているのか、いまどんな挑戦をしているのか知ることができない。この授業を通して、様々な素晴らしい挑戦をしている人達に出逢えたし、自分も頑張ろうという刺激になった。また、それをグループで共有しあうことで新たなチャレンジのきっかけになったり、人脈の形成につながることもあった。とても有意義な授業だったと感じる。
◯法学部法律学科2年
この授業は、これまで大学で受けてきた講義とは全く異なる、アクティブラーニングに特化したものであり、多くの学びを得ることができた。毎回、周囲の人とグループを組み、コミュニケーションを取りながらグループワークで授業を進めていく形式の中で、さまざまな考え方を持つ生徒たちと出会い、一緒に取り組む中で、敬語を使い合いながら同じ立場でありながらも、コミュニケーションの取り方が人やグループにより異なることを実感した。各回のテーマに取り組む中で、いかにグループ内で意見を出し合え、しかし争いにならない程度でお互いが納得できるような良い環境を作るかを試行錯誤したことで、将来、仕事におけるコミュニケーションスキルに役立つ貴重な経験を得ることができた。
さらに、実際にリーダーシップを取るために必要なスキルを、田村先生の講義を通じて具体的に学び、学んだことをすぐに実践する機会が設けられていた点も非常に良かった。これにより、単なる形式的な理解にとどまらず、実践的な理解を深めることができた。
これまで受けてきた大学の授業では、法律科目や一般教養科目、語学の授業でさえ、教員の話をひたすらメモして暗記する形式が圧倒的に多かった。そのため、この授業スタイルが大学でももっと増えてほしいと感じた。
◯経済学部2年
大学に入学して初めてグループワークの授業を履修しました。最初は話すことに躊躇いを感じていたけれど、この授業を通してコミュニケーション能力(対話力)、そしていろんな人の意見を聞いたり、対話を客観視することで傾聴力を得られたなと思う。特に最初の自己紹介セッションとそこでファシリテーターを決めることはこの成長に大きく繋がった。自分は現在所属しているチームの主将を務めており、ここでの授業の学びが直結することばかりで自分を高めることも、チームを授業を通して俯瞰することができて本当にいい機会、経験になった。後輩たちにもこの授業はぜひ受けて欲しいと教えていきたい。
◯環境情報学部3年
この授業での対話や交渉についての学びは、交渉というほどの状況ではなくても日常生活でも活かせる場面が多くあると感じた。特に私はグループなどで動いている活動がほとんどなので、相手がいることならどんな場面にも活かせると思った。中でもwin-win交渉やアイディアを議論のテーブルに全て出すというやり方は、学んでから実践する機会があり、その意識があるだけでもグループの成果や相手との関係性に良い影響があるように感じている。まだまだ足りないところばかりだが、今後もこの授業で学んだことを活かしていきたい。
また、現在行なっている研究会のプロジェクトは、春学期の「交渉学」の授業で田村先生がおっしゃっていた大学で出会う人と関わることの大切さや大学の過ごし方についてのお話に共感したとともに感銘を受けたことがきっかけの大きな一つになっている。今学期改めて様々なお話を伺い、授業に留まらず大学の過ごし方などにも影響をくださる授業だと感じた。1年生のときに履修したかったと思うくらい、大学生という有限の時間をどう過ごすかなど考えるきっかけにもなり、とても勉強になった。
◯経済学部1年
私がこの授業を受講しようと思ったきっかけとして、「他者との対話力を上げたい」という考えがあった。私は他者とのコミュニケーションに対して少し苦手意識があり、この講義を受講して初対面の人との対話を重ねることでそれが改善されれば良いなという思いがあった。すべての授業を受け終えた今、期待通りその苦手意識が改善され、初対面の人と話すのが少し楽しく感じるようになった。個人的に、毎授業の冒頭に行われる自己紹介セッションは特に勉強になった。最初は他者の自己紹介に対してどういった質問をすれば良いか戸惑う時もあったが、回を重ねるにつれて、「こういった質問をすれば相手について詳しく知れるな」「ここを質問すればもっと深掘りできそうだ」といったことが自然とわかるようになり、初対面の人との会話の糸口という観点で非常に身になった。
また、もちろん授業内容に関しても初めて教わるようなことだらけで、大変勉強になった。特に印象的だったのは「交渉」に関する部分である。普通の授業・生活の中ではなかなか身につけられるスキルではないので、この時期に交渉の仕方を教わることができたのは大変貴重だと思った。交渉の中でも、「共通の利害を広げること」が特に納得できた。普通に生活していれば、交渉のイメージは「自分側の条件をどうやって相手に飲み込ませるか」というもので、私も実際そうだったが、交渉の講義を受けて、相手を尊重して相手の状況も把握しながら、妥協していくことが大切だと学ぶことができた。ここでは交渉のスキルに関して触れたが、他にも対話力・傾聴力と重要なスキルを学ぶことができた。近い将来に必ずこれらのスキルが活かされる時が来ると思うので、しっかりと学んだことを活かせるように、今後も教わったことを自分のものにできるように努力していきたいと思った。
◯経済学部2年
この授業を通して自分の実現したいこと、実現したい社会を相手に伝えるにはどのようにすると相手に届きやすくなるのかということについて知ることができた。私は、実現したい社会のためにビジネスを起こしたいと考えており、ビジネスコンテストに出場したこともあった。その中で、いまいち相手に届いていないのかな、と感じることが多くあったが、当時は自らの伝え方よりも相手の趣味嗜好が異なるから届かないのだと決めつけていた。しかし、問題があったのは私の伝え方の方で、経験や価値観が違う人に対しても自分の思いを伝播させられるような伝え方になっていなかったのだということに、この授業を通じて気付かされた。
この授業ではtipsの紹介やそれを踏まえたケーススタディを行ったが、そうしたことを通じて、知識として学んでいくだけではなくどのようにして実際に応用させるのか、そして自分の例に当てはめるにはどうしていったら良いのかということについて検討することができた。まだ相手に届くような状態までにはできていないと思うので、授業自体は終わってしまったが、学んだことを活かして今後も改善をしていきたい。