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2025年4月15日(火) 第2回交渉学「WILL・主体性とは、教員との対談」~三田キャンパス

▼杉田先生 ― (講義)主体性とは
▼杉田先生、田村先生、渕川先生による対談・質疑応答
本日(4月15日)は、自己のWILLを語るための第1セッションを行いました。
まず自己紹介セッションを行った後、主体性の意味や、主体的な人はどのような人なのかについて、杉田先生からご講義をいただきました。
演習を通して他者に自分の意志を話すことで、主体性とは何かについてより理解を深めました。
次に行われたWILLセッションでは、オーセンティックリーダーシップを築くための出発点として、自己のWILLを互いに共有し合いました。
田村先生と渕川先生のWILLトークセッションでは、お二方が影響を受けた方や、お二方の現在のWILLをお伺いし、学生間のWILLセッションとはまた異なる気づきを得ることができました。

まずは自己紹介セッションを行い、その後、杉田先生より「主体性とは何か」についてご講義をいただきました。主体的な人の特徴や、その意味を学び、演習を通じて他者に自分の意志を語ることで、主体性についての理解をより深めることができました。

続いてのWILLセッションでは、オーセンティック・リーダーシップを築く第一歩として、互いに自身のWILLを共有しました。
また、田村先生と渕川先生によるWILLトークセッションでは、お二方が影響を受けた人物や、現在のWILLについてお話しいただき、学生同士のWILLセッションとはまた異なる、深い気づきを得ることができました。

履修生の学び 〜講義後に提出される振り返りシートより抜粋

●法学部法律学科 3年
今日の講義では、オーセンティック・リーダーシップと、それを支える「WILL」の重要性について深く学んだ。特に印象に残ったのは、自分の人生の目的を明確にし、それを他者と共有することこそがリーダーシップの核であるという点だ。杉田先生によると、WILLとは単なる夢や野望ではなく、実績や共感者を伴った、具体性のある目標であるという。その定義によって、これまで漠然としていた自分の想いに、リアリティを持たせる必要があると気づかされた。
グループワークでは、参加者同士が自身のWILLを語り合い、互いに質問を投げかけることで、他者の視点を理解し、共感することの大切さを実感した。このプロセスを通じて、自分の考えを言語化する力や、他者の意見を尊重しながら対話を進めるスキルを磨くことができたと感じている。特に、質問を通して相手のWILLを深掘りしていく中で、より深い理解と信頼関係が生まれていくのを実感した。

また、講義内ではリーダーシップに不可欠な要素として「主体性」が挙げられた。主体性とは、何か刺激があった際に、意思と論理をもって行動を選び取る力であるという説明があったが、自分にはこの能力が不足していると感じ、反省も多かった。これまで自分は受動的で、何かが起きてから反応するタイプだったと改めて思う。
しかし、グループワークの中で「やらなければならない」を「やります」と言い換えるだけで、不思議と気持ちが軽くなり、自分の意思で物事を決めたような感覚を持てた。たった一言の表現で、行動に対する意識が変わることに驚いた。
これからの講義を通して、こうしたスキルをさらに磨き、実際のリーダーシップの場面でも活かしていきたい。今日の学びを踏まえ、自分自身のWILLをより具体的に形にしていき、それを他者と積極的に共有していくことの重要性を強く感じている。

●法学部政治学科 4年
今日の授業では自分の人生の目的であるWILLを発表し、また同じグループになった受講者のWILLについても詳しく知ることができた。今回のように自分の人生の夢や目的を初めましての人に対して発表した経験は一度もなく、初対面の相手に自分が何を考え、どのような人物像になりたいか説明することは難しかった。一方で新しい発見も色々とあった。例えば自分のバックグラウンドを短い時間内でどの部分を強調して話すかが挙げられる。また、他の受講者のWILLを聞くことで、話すのが上手い人の特徴、自分の考えの核となる部分が何かしっかり固まっている人など、自分が発表する際に真似したいと思う要素が沢山あった。
WILLの発表後にはWILLとは具体的には何なのか、もう一歩踏み込んだ内容を学んだ。結論としてWILLは自分の夢などで完結するものではなく他人を巻き込むour storyであると学んだ。この点を踏まえ改めて私が他の受講者に話したWILLを振り返ると、それは夢・野望的要素を含むmy storyのニュアンスが強かった。もう一度考え直し、WILLがour storyになるようにしたい。

●法学部法律学科 3年
主体的な人間とはどのような者かについて学んだ。主体的な人間とは選択の自由の中から反応ではなく責任を持って回答する人間であり、反応にあたる返答とは何か、主体的な人がよく使う言葉にはなにがあるかを具体的な台詞の列挙と共に確認をした。また、主体的な人間は論理ではなく意思を伝え言葉の中にWILLが入ること、自身のやりたいことをゴールから逆算し、5W1Hのなかに落とし込んで思考できるということを紹介された経験談と共に学習した。また、演習にて今週やらなければならない面倒くさいことをやりますと言いきり、さらに対話形式で5W1Hの質問によってタスクをシンプルにすることで、頭の中が整理されるという体験を行った。4分間のWILLスピーチを通して恥ずかしさからなかなかできない自身のWILLを語ることや自身のスピーチにフィードバックとして評価を得ることの意義について学び、インタビュー形式のWILLトークセッションを通して、WILLを育み、Our Storyをえがくビジョンを獲得することの重要性を学習した。