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2025年度 リーダーシップ基礎 初回授業

10月7日(火) 第1回リーダーシップ基礎「リーダーシップとは」

本日の講義の内容▼田村先生・杉田先生(講義・演習)−オリエンテーション&自己紹介セッション

 今年も日吉の教室で意欲ある学生の皆さまをお迎えし、「リーダーシップ基礎」の初回を迎えることができました。

本講義は、田村先生からお話をいただいたのちに、受講者の皆さまに実践していただくアクティブラーニング型の講義となっております。

初回は導入として、田村先生ご自身の学生時代とリベラル・アーツ教育との出会いについてお話しいただきました。田村先生ご自身のエピソードではあるものの、それは大学生の誰しもが感じたことのある従来の大学教育への不満足感についてであり、その克服としての本講義(リーダーシップ基礎)の意義を明らかにしていただきました。

 そして、リーダーシップの涵養に求められる要素とアプローチについて概説をしていただきました。学生の皆さまにとっては、秋学期の全体像を展望し、全体を通じて大切にしていただきたいマインドを意識していただく機会となったかと思います。

 講義の後はいよいよ実践です。学生の皆さまには双方向型のコミュニケーションを意識していただきました。普段の「会話」とは異なる「対話」を感じることのできる新鮮な経験となったのではないでしょうか。

 来週から本格的なワークに入ります。受講者皆さまの活発なワークを期待します。

履修生の学び ~講義後に提出される振り返りシートより抜粋

●法学部政治学科2年
 全体を通して、納得の連続だった。自分が従来から薄々感じていた違和感がはっきりと言語化されたような気持ちを抱いたのが第一印象だ。前半部では、特に、交渉術と交渉学の違い、そして米国のリベラルアーツ教育が日本のそれと明確に異なるという事実を初めて知り、強い衝撃を覚えた。
 後半に実施した、自己紹介とファシリテーターによる質問のセッションでは、多彩なバックグラウンドを持つ参加者の趣味や日常の活動をうまく掘り下げることができた。最初は各々初対面であり、完全に他人行儀かつ互いへの関心がそこまでない状態だった。しかし、ファシリテーター役の質問回しの妙と各々の興味を活かした質問の仕方によって、次第に質問をし合うことが盛り上がっていった。特に、共通の趣味や活動に携わっている参加者がいたため、そこに焦点を合わせつつ掘り下げられたこと、共通項から親和性を発見しようとしたことは、傾聴力のファーストステップに立てたのではないかと考えている。

●商学部2年
今まで自分はリーダーシップは、他の素晴らしいリーダーを模倣して発揮していくものであると考えていたが、今回の授業を通して自分なりの形を探していくことが重要なのだということを知った。
それ以外でも、目標があって初めてリーダーシップが意味を成してくることも、今まではあまり考えていなかったことだったが、説明を聞いて深く理解することが出来た。これからの授業でも、今の自分それから将来の自分のために、たくさんのスキルを身につけて、自分なりのリーダー像を確立していきたいと思う。

●商学部1年
本日の講義を通してリーダーシップを構成するものを学ぶことができたと同時に傾聴することの重要性を実感しました。講義に参加する前はリーダーシップとは強い力だと考えていた。
 そのため、リーダーシップを発揮する人は自然と自分よりも立場・経験・経歴が上の人であると考えていました。ただ、今回の講義を受けて、リーダーシップというものを「傾聴力・対話力・交渉力・説得力」の基礎力に分解することができることを学び、リーダーシップとは自分が目指すべき方向に仲間を引っ張るような力ではなく、仲間が自発的に同じ方向を向くことができるようにするサポートをする力だと感じた。
また今回のグループは周りが先輩ばかりで、自己紹介をする際に緊張感があったが、最初の部分は簡潔に話し、質問タイムの時間で引き出してもらうという構成だったため、話し始めるハードルが下がり、質問に答える中で思ってもいなかった部分まで話すことができ、傾聴力の大切さを実感した。