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10月21日(火) 第3回リーダーシップ基礎「説得力①:組織分析」

今日の講義内容

▼杉田先生(産業能率大学経営学部教授) ― 講義・演習
今回の講義では、まず杉田先生より「リーダーシップ」と「リーダー」の違いについて本講義における明確な定義を提示していただきました。
その上で、受講生の皆さんとともに、その定義から導かれる講義の目標を改めて確認しました。
個人ワークでは、受講生一人ひとりがこれまでの人生を振り返り、小学校時代から培ってきた自らの「行動軸」について、3つの観点から自己分析に取り組みました。
今後の講義では、この行動軸をさらに発展させるワークも予定されており、継続的な学びの深化が期待されます。
また、グループワークでは、個人ワークで得た気づきを共有し合い、互いに真摯に耳を傾ける姿が印象的でした。

来週以降も、皆さんの積極的な参加と新たな気づきを楽しみにしています。

履修生の学び ~講義後に提出される振り返りシートより抜粋

●商学部3年
リーダーとリーダーシップの違いが明確になった。リーダーは単なる役職であるが、リーダーシップは役職に関係なく発揮できることを学んだ。影響力をフォロワーが受け入れた時に初めてリーダーシップが成立すると分かった。また、オバマ大統領のパブリックスピーチを聞いて、本当のパブリックスピーチとはこういうものかと体感できた。個人ワークでは、改めて自分の人生を振り返り、評価したことで一貫して言える自分の強みやターニングポイントが明確になった。グループで共有して深堀をして貰えたことで、より自身を作り上げたエピソードが深くなった。

●法学部政治学科2年
今回の授業では、自分史を振り返りながら、どのような経験が自分のリーダーシップ観や思考の特徴を形づくってきたのかを考えた。自分の過去の出来事を整理する中で、自分が大切にしている価値観や行動の背景に、幼少期からの環境や人との関わりが深く影響していることに気づいた。また、他の人の発表を聞く中で、同じようなリーダーシップ像を持っていても、それがまったく異なる経験から生まれていることがあると知り、強い衝撃を受けた。人の考え方は表面的には似ていても、その根底にある経験や感情は一人ひとり違うということを改めて実感した。この授業を通して、他者の背景を理解しながら協働する姿勢の大切さを学び、自分自身のリーダーとしての在り方をより多面的に見つめ直すきっかけになった。

●商学部2年
日頃の人間関係や、組織の中で人の心を動かすような説得力のある対話やスピーチができるようになるにはどうしたらよいだろうと長年悩んでいたが、今日の講義でこれまでの自分の経験や生い立ちのストーリーを含めたミッション・ビジョン(Iメッセージ)を起点に、社会や組織を今後どうしていきたいか (Weメッセージ)という内容を盛り込めば、聞き手に説得力を持たせられるというヒントを得られた。そもそも自分の関心を持ってもらわなければ、聞き手の心を動かすことは難しいと思ったので、今後はこのことを実践していきたい。また、自分のビジョンを明確にするためには、自己との対話を通じて、自分の価値観や経験を棚卸しすることが大切と教わった。今後価値観を作り上げていく時には、周りとの比較可能が可能な相対的な生き方ではなく、自分にしかできないような主観的な生き方を目指し、幸福度の高い人生にできるよう意識していきたい。