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10月28日(火) 第4回リーダーシップ基礎「リーダーとの対談(森林貴彦氏)」

本日の講義内容


▼森林貴彦監督・田村先生 ― リーダーとの対談
本日は、慶應義塾幼稚舎教諭及び慶應義塾高等学校野球部監督を務められている森林貴彦
先生をお招きし、森林先生ご自身のリーダーシップ論についてお伺いしました。
野球部での森林先生の目標や指導者としての信念を拝聴し、野球でのリーダーシップ論に限らず受講生自身の立場でのリーダーシップ論の確立に活かすことができたようです。
次に、受講生から森林先生への質疑応答が行われました。森林先生が指導者として心掛け
ていることや、受講生自身がこれまでに困難に感じた体験についてのアドバイスなどにつ
いてお話をしていただきました。
森林先生の一つ一つの回答から、自分のリーダーシップ論や自分の大学生活の過ごし方に
ついて考えさせられ、勇気や希望をもらった受講生が多かったのではないでしょうか。

履修生の学び ~講義後に提出される振り返りシートより抜粋

●法学部法律学科4年
森林監督が心がけている目標設定、言語化、長期的な視点、信念の確立という点は私も今後意識していきたいと思った。特に目標設定に関して、今までもやってはいたもののその目標を達成する意味まで考えるということはあまりできていなかったので、新しい学びを得ることができた。また、森林監督がリーダーとして心がけている任せて、信じ、待ち、許すという点に関しても今後から意識づけたい学びとなった。

●法学部政治学科2年
 森林監督が高校野球の指導で重視している四つのポイントが、今回最も学びになった部分だ。中でも、選手生命の三年間だけを考えがちな高校野球において、監督がその先の個々人の人生や野球経験が人生にもたらす影響等も考え、「長期的視点」に立って指導をされているということが印象的だった。勝利至上主義を周囲の人から求められる中で、自分の信念や正しいと考えたことを貫く姿勢は、まさにリーダーシップを体得した指導者像だと感じた。また、自分自身としてもリーダーになる際に習得しなければならない要素だ。
  他にもご講演の中で印象的だったのが、「リーダーは威張る立場ではない、自分自身も学びながら成長するもの。」という言葉だ。一見すると当たり前にも思える言葉ではあるが、だからこそリーダーに必要不可欠な要素だ。しばしばこの要素を失ってしまうリーダーは多いように思う。自分自身としても常に内省し、リーダーとして正しい身の施し方ができているか、周囲の人の能力を活かせているかといったことを考え続けたい。

●経済学部2年
今回の講義を通じて、森林監督が教員としてだけではなく、監督として多面的な視点をもって活動されてきたお話から、教育・指導の根底にある姿勢を学ぶことができた。その姿勢は教育・指導だけでなく、会社の経営や他の組織の運営など様々なリーダシップを発揮する際にも役立つものであると痛感した。特に、任せる・信じる・待つ・許すという言葉は印象的であり、そこからは監督の生徒に主体的にチャレンジしやすい環境を提供しようとしていることに共感するととモに、自分で答えを見つけさせることの大切差を改めて実感した。さらに、甲子園優優勝に勝利するだけにとどめず、人としても成長してほしいという言葉にも大変感銘を受けた。その言葉からは、結果至上主義ではなく、プロセスや成長の価値を重視するリーダーシップ論を感じた。私自身も、結果だけにこだわるのではなく、それまでの過程も大切にする習慣を持つことにより、高い人間性を涵養していきたいと感じた。