本日の講義の流れ
▼杉田先生―(発表)代表者8名によるWILLに関するパブリック・スピーチ
▼社会人TA古山さん・田村先生―(総括)学生へのメッセージ&キューバ危機における交渉力・対話力
学期最後の授業となる今回、各自が提出した自身のWILLにかかるスピーチについて、代表8名から全体に共有していただきました。地方創生、介護問題、難民問題など、それぞれの言葉で語られるテーマに共感を覚えた受講生も多かったようです。また、慶應義塾のペンマーク「ペンは剣よりも強し」をテーマにしたスピーチもあり、伊藤塾長との「リーダーとの対談」からの啓発を垣間見ることもできました。
その後、古山さんから、今学期を振り返る総括のお話をいただきました。田村先生からは、歴史的にもっとも交渉力・対話力が発揮されたと言われるキューバ危機におけるケネディ政権内部の対話や、ソ連との粘り強い交渉の実践についてお話しいただきました。
受講生の皆さんには、ここで得た多くの学びを繰り返し咀嚼して、自分の夢の実現に向かっていただきたいと願っています。
履修生の学び ~講義後に提出される振り返りシートより抜粋
● 法学部政治学科3年生
春学期開始当初、私はWILLを見つけていなかった(曖昧であった)。しかし、4ヶ月間を経て言語化できるようになったことを嬉しく思う。今日の授業では、他の学生のWILLの発表を聞くことで、自分のWILLを更に磨くヒントを得た。スピーチを通して感じたのは、そのWILLが存在する背景が鮮明であるほど共感し応援したくなるということだった。内容は個人的な小さなことでも社会的な大きなことでも、熱量や光景をスピーチでどのように伝えるかによって、その人の志の強さとそれを広めていこうという気概が感じられて刺激された。動画を提出した時点での私のWILLは、まだ私個人の中にあるもので、誰かを巻き込めるようなものになっていなかったと振り返る。現状のWILLを土台に、より強くさまざまな方向に広げ、「連続スペシャリスト」のように活躍していけるように自分自身を磨いていきたい。
● 法学部法律学科3年生
それぞれのスピーチは、昨今話題の社会問題に対して、8人のオリジナリティーあるバックグラウンドから様々な視点で解決に向かおうとしていた。何人かはCANの部分の土台がしっかりあり、WILLのイメージが浮かぶものがあった。いずれの人のスピーチも素晴らしいものであり、良い刺激を受け取ることができた。物語型のスピーチや感情型のスピーチなど幅広い方法で人々に想いを伝える技法を見習いたいと思った。
杉田先生から、現実とWillの方向性に葛藤している部分に対して、「焦らないでいい」という言葉は大きいものだと感じた。また、ポジティブな方向に考えることで、挑戦や冒険をする「少年マインド」を大事にしたい。慣習や常識に呑まれ、自分のやりたいことや夢を諦める人が多い中で、それに逆らってでも貫き通す覚悟とやり抜く力を持って、自分のWILLを実現したいと感じた。