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6月8日(月) 第8回交渉学 中間発表「私の人生の目的 ~Iメッセージ」

本日の講義の流れ

▼杉田一真先生(産業能率大学 経営学部教授)−講義&演習:オーセンティック・リーダーシップ、WILL中間発表(コーチング)

第8回講義では、学生の皆様にご提出いただいた中間レポートをもとに、自身の将来像や人生の目的について対話を深めるセッションを実施しました。
講義では、5〜6名のグループに分かれ、それぞれが中間レポートの内容をもとに、自らの価値観や目指す姿、これまでの経験について発表しました。受講者一人ひとりが、自身の考えを相手に伝わるよう工夫しながら語る姿が印象的であり、発表を聞く側も熱心に耳を傾け、積極的に質問を投げかけるなど、双方向的で密度の高い対話が各グループで展開されていました。

各グループでは、単なる発表にとどまらず、互いの考え方や人生観に触れながら理解を深める、密度の高い対話が展開されました。
さらに、各グループから選出された学生には、全履修者の前で発表を行っていただきました。それぞれの発表には、自身の経験に裏打ちされた説得力と強い個性があり、多様な価値観や人生観に触れる貴重な機会となりました。

今回の講義は、受講者一人ひとりが自らの将来と真摯に向き合うとともに、対話を通じて自身の考えをより深める、実り多い時間となりました。

履修生の学び 〜講義後に提出される振り返りシートより抜粋

⚫️法学部法律学科 3年
今回の授業では、自身のWillについて発表を行った。当初はレポートで提出した内容に自信を持てず、自分のWillが本当に自分らしいものなのか確信が持てなかった。しかし、班員から多くの質問を受けたことで、自分の考えや経験を改めて言語化する機会となり、自身のWillに対する納得感と自信が深まった。
また、パブリックスピーチにおいては、話の内容だけでなく、話者の立ち振る舞いや雰囲気が信頼感に大きく影響することを学んだ。一方で、聞き手は見た目だけで判断しているわけではなく、話を聞く中でその人の考え方や行動の一貫性を見ていることにも気づいた。特に印象的だったのは、誠実さとは大きなビジョンを掲げるだけでなく、それに向けた小さな行動を積み重ねている姿勢によって伝わるという点である。さらに、聞き手は完成された人物よりも、目標に向かって成長し続ける未完成な姿に共感や魅力を感じることを学んだ。
今回登壇された4名のスピーカーは、それぞれが明確な問題意識と自分なりの軸を持ち、それを実際の行動に結び付けていた。その一貫した姿勢から、自分のWillを語る際には論理性だけでなく、行動による裏付けが重要であることを強く実感した。

⚫️経済学部 4年
Willの発表を通して、自分の視野が無意識のうちに狭まっていたことに気づいた。私はこれまで「Will」と聞くと、将来のキャリアや仕事に関する目標を自然に思い浮かべていた。しかし、周囲の発表を聞く中で、結婚、家族への恩返し、親孝行など、人生全体に関わる多様なWillを持っている人が多いことを知り、大きな刺激を受けた。大学生活では、自分と似た価値観や目標を持つ人と関わる機会が多く、知らないうちに「Will=キャリア」という考え方に偏っていたのだと思う。だからこそ、授業の中で、異なるバックグラウンドを持つ人同士が半ば強制的にでも自分のWillを語り合う時間には大きな意味があると感じた。他者のWillを聞くことで、自分の将来を仕事だけでなく、家族や生き方を含めて考えるきっかけにもなった。今後は授業外でも、このように互いの価値観や人生観に触れられる交流の場があれば、非常に面白いと思う。

⚫️法律学部法律学科 4年
特に印象に残ったのは、「スピーチが上手いこと」と「人を説得できること」は必ずしも同じではないという点である。私はこれまで、人前で流暢に話したり、堂々とした態度で話したりできる人ほど説得力があると考えていた。しかし講義では、説得力は単なる話し方の技術ではなく、「信頼」「共感」「論理」の三つの要素によって生まれることを学んだ。特に興味深かったのは、どれだけ話し方が上手でも、聞き手から信頼されていなければ人は動かないという点である。例えば、知識が豊富で話も上手な人でも、一貫性や誠実さが感じられなければ、その主張は受け入れられにくい。
また、論理的に正しい説明であっても、聞き手の感情や価値観に寄り添えていなければ共感は得られない。逆に、共感だけで論理が欠けていても納得にはつながらない。
自分のスピーチや、前で話していた4人のスピーチを聞くことを通して、自分は論理を重視する一方で、聞き手の感情や関心に働きかける「共感」の部分が弱いと感じた。説得とは相手を言い負かすことではなく、相手が「なるほど、そうしたい」と思える状態をつくることなのだと理解した。今後は、話し方の上手さだけを追求するのではなく、信頼を積み重ね、相手に共感しながら論理的に伝える力を意識して身につけていきたい。