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5月22日(月) 第7回交渉学「リーダーとの対談(石原紀彦社長)」 ~三田キャンパス

本日の講義の流れ

▼杉田先生 ― リーダーとの対談に向けたグループ対話
▼石原紀彦社長・田村先生 ― リーダーとの対談

履修生の学び ~講義後に提出される振り返りシートより抜粋

法学部法律学科3年生

今回、石原さんの対談を拝聴し、石原さんの生まれ持ったポテンシャルの高さに圧倒されるような気持ちになった。彼が他の人々と根本的に異なると感じた部分は、視野の広さや考えのスケールである。杉田先生が仰っていた「石原さんがゼミで僕に言われたことを他の人にやらせて、自分自身はなぜ杉田先生がそう言ったのかを探っていた」というエピソードを聞いて、私自身の捉え方の違いを感じさせられた。石原さんは、先生に何かを言われて次の瞬間どう行動を変えるかということでなく、ある意味で自分は一歩引いたところで、より遠くから全体をよく観察・分析し、より長期的で、より遠くに目標を定めている方なのだと解釈した。

また、現在幅広いビジネスを手がけ、リーダーとしての地位を確固たるものにし、全てを達観しているような石原さんであっても、新卒時代には死に物狂いで働き、苦労を重ねたご経験があった。石原さんの圧倒的な視野の広さは、ご自身の生まれもった才能や並々ならぬ努力だけでなく、広範な人脈・ネットワークにより、石原さんのもとに多種多様な案件が飛び込んでくるといった側面もあるのではないかと感じた。今の自分にできることは、まずは与えられた仕事に打ち込んで努力を重ね、その中で人間関係を大切にして幅広い人脈を形成することで、自分自身に対する揺らがぬ自信や広い視野を獲得できるのではないかと思う。

法学部法律学科3年生

私の今回の学びは、「他の人間とは違う経験を積むことで、特定の物事に対して他の人とは違う独自の視点から接することができる」ということである。石原さんは対談の中で、「他の人とは違う経験をして他人の成功体験に追従するような人生を忌避することによって、社会人になりたての頃から異色の経歴を歩み、自分なりのチャレンジを積み重ねることができたおかげで、今がある」、ということをお話しされていた。

グローバル化がさらに進み、課題が多様化する現代社会において、「他の人とは違う切り口や多角的な視点から物事を見ることのできる人材」が求められていることに鑑みれば、今のうちから自分のやりたいことを追求し、自分だけの独自の経験を積むことは、最も重要になるであろう。

また、杉田先生が授業の最後に仰っていた「自分のやりたいことに気付く時期が問題なのではなく、気付いてから頑張れるかが重要である」という言葉が印象に残っている。「気付いてから頑張れば、最終的には成功できる」という旨のこの言葉は私に勇気をくれた。というのも、私は今回の授業で、自分なりの経験を積むことができているかを自問自答し、焦りを感じずにはいられなかったからである。しかし、石原さんのお話によって「他人とは違う自分なりの経験を積むこと」の重要性に気づくことができ、現状それができていないことに焦りを感じて過去を後悔するのではなく、今日からその経験を積むべく努力していこうと思えた。

商学部3年生

今回の「リーダーとの対談」を通し、石原さんの哲学を学ばせていただいた。今までのリーダーとの対談や演習を通し、リーダーシップとは人を巻き込む力であると実感してきたが、石原さんには周囲の人が興味をそそられるような事業・分野を見つける先見の明とチャレンジ精神が旺盛であることがわかった。また、人をどのように使うか、いわば適材適所を判断することも、非常にリーダーシップの素質であると感じた。これは、人と時代の流れをよく観察していないとできないことであるから、一見自分が引っ張るだけのようにも思われるが、実際は傾聴力も兼ね備えた方なのだと実感した。

一方、自分の中にあるWILLは傑出したものではなく、自分のできる範囲のことはすべて最善を尽くす、という程度の小さいものであるため、石原さんには圧倒されてしまうばかりでもあった。自分の興味と能力に従って、WILLを実現した結果が石原さんのようになる人もいればそうでない人も多くいるのだとは思うが、人それぞれの目標を達成できることが最善なのではとも考えた。